- 2019.03.13
- デートDV防止スプリング・フォーラム2019 全体会からの声
今、あらためて「なぜ必要なのか」を問い、語り合い、
目指す方向性を確認するため、4つのテーマについて、
来場された皆様からご意見をいただき、ディスカッションしました。私たちNPO法人デートDV防止全国ネットワークは、
デートDV予防教育の普及していくことを目的として設立されました。
すべての子どもたちに届けることで、今、社会の大きな問題となっている虐待、DVの連鎖を断ち切ることに繋げたいと考えています。ここに、いただいたご意見を掲載します。
1.今、なぜデートDV予防教育なのか?
☆DV、デートDVの加害者を変えられたらと思うが、それは簡単ではない。「加害者にならない」という手助けになるのが教育だとおもう。
☆常に必要。人に言いにくい傷をつくらないため、傷つけ傷つかないように。誰も加害者にも被害者にもさせない。
☆自分を守るため、大切な人を守るため、社会にあふれる「暴力」に気付き、取り込まれないように予防が必要。とくに「今」ということではなく、今までだって、これからだって。
☆DVを知らない無関心なオトナを増やさないため。
☆生きづらい人をなくす。虐待の連鎖をなくす。
☆知識を得るため。
☆「自分を大切にしよう」、「自分に自信を持とう」だけでは、できる人とそうでない人の格差を助長させられるだけであり、限界を感じているから。
☆将来、いまも、豊かな暮らしをするために。豊かで、精神的に落ち着いた生活、人に恵まれた生活、支えたり、支えられたりする生活。
☆虐待や貧困といった様々な問題の解決、予防につながると思うから。
☆実態を知らないと何をしたらいいかわからない。被害者、加害者に手を差し伸べるには知識が必要だから。
☆DV根絶のためには若いうちからの教育が必要だという認識が広まってきたから。
☆被害者にも加害者にもならないため。なるべく早くデートDVの認識を持つ必要がある。
☆被害者にならないための、というより、加害者を生まないための未然防止教育のため。
☆間違った情報による被害を増やさないため。
☆すべての人に、自分を大切にし、相手を大切にすることの大事さを伝える。
☆DVは小さいころから、教育のため、しつけ、愛情、などの間違った知識を付けることによって生まれるので、幼少期からの正しい教育が必要。
☆自分の置かれている状況がどのようなものなのかを認識できるように。
☆自分の身体や心を大切にする。自分も相手も一人の人間として考える。正しい知識を教えるため。
☆相手を自分の支配下に置くための手段として、暴力を選ぶ人がいる。暴力をふるう人は、その行為が相手にどのような影響を与えるかを知らない。被害者にも加害者にもならないために。また、暴力が唯一の解決手段ではない、他の方法もある事をしるために必要だから。
☆まちがった暴力認識や、ジェンダーの気づきとして、10代の若い人たちに暴力をしない、受けない人になるため。
☆女はどうあるべき、男はこうあるべきという縛りを解き、人としてどうあるべきか、間違った考えがどんなに人を苦しめるか早くから考えさせる
2.私たちは、誰に、何を伝えたいのか?
☆支配しない、されない親密な関係の作り方。そのすばらしさ。
☆デートDVは他人ごとではないこと。
☆あなたのままでいいんだよ。聞いてくれる人、助けてくれる人がいるんだよ。
☆「あなたは傷つけられていい存在じゃない。」すべての人に。
☆安全・安心な気持ちが大事。自分を大切にすること。若い、次の人生がある人たちに。
☆将来幸せになって欲しい若者たちに。だれでも幸せになりたいと願っていい権利を生まれながらにして持っていること。
☆暴力では何も解決しない
☆DVを受けたあなたはわるくない
☆親密な関係であっても暴力はいけない
☆自分も大事、あなたも大事。
☆自分たちの環境は自分で作る。
☆暴力はは悪い、自分らしくいられない。
☆あなたは愛されるべき人なのだ
☆小・中・高生に、相談に乗ってあげられる人がいること。
3.そのために必要なことは何か?
☆教育の機会を増やす。
☆義務教育でつたえる。
☆毎年、継続的に教育する時間をつくる。
☆大人にも伝える機会をつくる。
☆他人事から自分事にかえる。
☆コミュニケーション。小さな声をのがさないように。気軽に声をかけてもらえるようにすること。
☆大人が真摯に向かい合うこと。
☆支援のための人的資源、社会的資源。
4.どうしたら、「今」を生きる子どもたちに伝えられるのか?
☆丁寧に、わかりやすく伝える。
☆体感すること。ワークショップ。
☆今子供の目の前にある問題、現状を伝える。
☆SNSの活用。
☆地元でのセミナー。
☆動画の発信。
☆教えるという姿勢ではなく、情報を共有し考えてもらう環境、場づくり。
☆こちらが耳を傾けるのが先。
☆より子どもたちに近いユースの立場から伝えること。
☆「つなぐ」役割を増やしていくこと。
☆知識を深める機会を何度も持つこと
- ライター:notalone